【ゲームの基本構造】チーム戦ゲーム

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システムの概要

複数のプレイヤーによるチーム同士で勝利を目指すルールです。

「2対2」や「3対3」の対称的チーム戦、「2対2対2」の多チーム戦、「1対全員」などのチーム戦も含まれます。

解説

このルールは多くのカードゲーム(TCG:トレーディングカードゲーム)や、戦略シミュレーションゲームなどでよく見られるシステムです。
そのため、「戦い・戦争」をテーマにしているボードゲームで採用されやすいようです。
言い換えると、「二者間の対立」があれば「チーム戦ゲーム」を採用する余地があります。
このルールの特徴は「とにかく流動性に満ち溢れている」という点です。

このルールでは、ゲーム開始時に陣営を決め、チーム間で協力やコミュニケーションを行うことが出来ます。
また、陣地やリソースを共有すること、ボード上のコマを互いに動かすことが出来る、などのルールを追加することもあります。

例として、「人狼」は「隠し役割ゲーム」のルールをチーム戦ゲームに加えたものです。
ルールによっては、「狂人(人狼に味方する人間)」という「裏切り者ゲーム」のルールを加えたものも参考になるでしょう。

「戦い・戦争」というテーマに採用されることが多いため、「陣営同士の同盟」などのルールを追加する場合もあります。
あるいは、「宗教・宗派・神」を組み込むことで、裏切り行為に天罰(ペナルティ)を課すようなルールも良いでしょう。

チーム戦ゲームでは、「チーム内でプレイヤーが異なる役割を担う」ことも可能です。
例えば「コードネーム」では、「1人がヒントを与える側」で、「他のチームメイトは答えを当てる側」という違う役割が持たされています。
この構造のメリットは、「途中参加や途中離脱がしやすい」ため、誰でも卓に出入りができるようになり、他の参加者にもネガティブなプレイ体験をさせずに済むという点です。

あるいは、「ゲーム内でプレイヤーがそれぞれ重要な役割を担う」ことも可能です。
キャプテン・ソナー」のようなゲームでは、「エンジニア」「レーダー員」「船長」「砲手」など、一人一人がゲームの勝利を左右する大事な役割を持っています。
ラウンドごとに役割を変えても良いのですが、初心者にとってはややハードルの高いルールになりがちなので、気をつけたいところです。

スコットランドヤード」では、「1人の悪役」と「その他全員」といった「1対多」のチーム戦を楽しむことが出来ます。
このシステムは「1人の悪役」をNPCやAIにすることで、プレイヤー全員が協力して戦うオーバーロード型ゲームに変換することが出来ます。
オーバーロード型ゲームについては別項へ記事を書きますが、デジタルアプリ化しやすいゲームの一つです。

実際に採用されているゲーム

・「人狼」
・「コードネーム」
・「キャプテン・ソナー」
・「スコットランドヤード」
他…

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